子育てon Time

保育士でも母親になると、様々な事で悩みます。知らなかった事を沢山知ることが出来ます。世の中の子育てした人、している人、支援している人には頭が上がりません。そんな私が思った事をまとめていきます。

添い乳でしか寝ない子が保育園に入ったら…

保育園には色々な子が来ます。保護者の方の育て方も色々です。寝かしつけの方法も色々です。

もちろん、添い乳でしか寝た事のない赤ちゃんも入園してきます。保護者の方としては、家で添い乳でしか寝ないので、保育園に入ったらどうやって寝るのか不安ですよね。ちゃんと寝られるのかしら。ずっと泣き続けるのかしら…と。
 
《0歳児クラスから入園》
 
低月齢であればあるほど、入眠儀式はそれ程決まってはいません。そもそも、添い乳でない方法で寝ている赤ちゃんも、入園当初は慣れない場所で慣れない人になかなかスムーズには入眠出来ないのです。
例えば抱っこで寝ている赤ちゃんは、いつもと微妙に違う抱き方といつもと違う匂い、いつもと違う揺らしかたに戸惑います。家では布団でコロンと寝る子も、いつもと違う雰囲気と、いつもと違う寝具、他の子の泣き声に戸惑います。保育士はあの手この手を試しながら、その子が違う環境の中でも何とか眠れるコツやポイントを探し出すのです。
もちろん添い乳以外の方法でいつも寝ている子は環境にさえ慣れてしまえば、すんなり寝る可能性は高いと思います。ですが、最初に書いた通り、低月齢であれば入眠儀式はそれ程固定されていません。赤ちゃんはとてもお利口で、家では添い乳でも、保育園ではちゃんと「ここではおっぱいは無いんだよなー」と、添い乳に頼らない入眠方法を身につける事が出来ます。
保育士もおっぱいという武器は無いので、それこそあの手この手を試すのですよ。抱き方から揺らし方、バスタオルをおくるみ代わりにしてみたり。抱っこでやっと寝ても、布団に下ろすまでには何段階も技か必要だったりします。まず、布団に下ろすことを考えて、抱っこで揺らしている時から抱き方を少しずつ下しやすいように変えてみたり、しゃがむにも一段階あります。それはもう、筋トレの如くスローモーションで動いたり。。いざ下ろすときも正座で下ろすのかあぐらをかくのか、お姉さん座りをするのかによって下しやすさが違いますし、30㎝下ろすのに少しずつ、少しずつ下げたりします。おかげさまで、整体に行くと、いつも「股関節がものすごく柔らかいですね!!」と言われます(笑)下した後も自分の手を抜くのには、相当な集中力を要します。手を抜いても身体を離す時も神経を集中させます。
寝かしつけに一時間以上かける時もあります。自分の子どもだったら、そんなに時間かけられないのですが、不思議な事に、仕事だと、毎日一時間以上かけても平気なんですよね〜💦むしろ、寝てくれた時の達成感といったら…!!
 
《1歳児クラス以上からの入園》
1歳児クラスだとまだまだ断乳していない子は多く、添い乳で寝ている子も少なくはありません。この頃からの入園だと、入眠儀式はかなり固定されていて、保護者からの情報が無くても、「この子は添い乳で寝ているのかもー」とわかります。
ちなみに、0歳児クラスから上がった子達は殆ど布団で入眠出来るようになっています。家で添い乳のままだとしても、です。
だからと言って、新入園の子も無理に布団で寝かしつける事はありません。慣れるまでは、0歳児クラスの時と同じように、あの手この手を使います。ただ何が違うのかと言えば、0歳児の時は初めは完全に寝てから布団に下ろして、そのうち半眠りの状態で下ろしたりして、徐々に布団で寝られるように移行していくのですが、1歳児クラスだと、その移行のスピードが早い…ということでしょうか。完全に寝かしつけてから布団に下ろすのは本当に短い期間で、何度か成功したら、半眠りで下ろす方法にトライします。それが出来たら、割とすぐに布団で入眠にトライします。
そもそも、お昼寝の時間になってすぐに抱っこする事もあまりありません。他の子が布団に入るので、流れで一緒に布団に横になるよう誘ったりします。これが、結構機嫌よくゴロンまではしてくれるのです。いよいよ眠くなって、それでも眠れない場合に座ったまま抱っこをしたり、添い寝をしてみたりして、色々試し、それでも眠れないかなーという時にいよいよ抱っこして寝かしつける事になります。
 
《ただ…》
入眠方法は保育園での寝方を身につけるのですが、添い乳のお子さんは眠りが浅いことが多いかも知れません。中にはぐっすりと眠れる子もいるのですが、眠りが浅い場合、すぐに目が覚めて「おっぱいが無い!!」と涙したり、少しの物音で起きてしまったりします。
保育園では、子どもの午睡中にも保育士が様々な仕事をするので、物音がしない時間…というのはほぼありません。
 
だからと言って、保育園で生活が成り立た無い訳では無く、添い乳で眠りが浅い子でも、成長とともにぐっすり眠れる様になるので、過度に心配する必要は無いと思いますが、もしも不安であれば、担任に相談してみても良いかもしれませんね。
 
《入眠方法よりも…》
どんな入眠方法をお家でしているか、よりも、大切なのは、お母様や保護者の方がストレスが少なく過ごせているか…の方だと思います。本当は添い乳が楽でなんだけど、頑張って頑張って他の方法にして、でもやっぱり赤ちゃんの泣き声に耐えられなくて泣きそう…と思うこともあると思います。逆も然り。子どもによって、全く同じ方法を取っても違うし、親だってやりやすい方法や環境が違うのですから、自分に合った方法が一番だと思います。お母様や保護者のストレスを子どもは物凄く敏感に感じ取り、それは成長に大きく関わります。保育園で上手く過ごせるかを気にするよりも、お家でどれだけ安心して過ごせるか。それを一番に考えてくださいね。。
 
 
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